「反応しない練習」

こんにちは。今日は私のマインドに大きく影響を与えた本を紹介します。

タイトルにもありますが「反応しない練習」という本です。

この本は僧侶である著者が、仏教の教えをもとに、現代人の悩みを合理的に解決する方法を示してくれています。

私は研修医時代、毎日不安な気持ちやイライラした気持ちを抱えながら仕事をしていましたが、この本を読んでから、なぜあんな不毛な感情をかかえて生きていたんだろうと思えるようになりました。過去の失敗を何度も思い出して自分を責めてしまう、未来のまだ起きていない物事に対する不安を感じてしまう、そんな方には是非一読いただきたい本です!必ず幸せに生きるためのヒントが見つかると思います^^

個人的に大事だと思った部分を自分の考えも交えてお伝えします。

①目の前に見えている景色以外は妄想

目を閉じるといろいろな考えが頭に浮かんできます。その日にしてしまった仕事のミスや人から言われた嫌な言葉など、ネガティブなことが浮かんでくることが多いのではないでしょうか。しかしそれは全て妄想で、目を開けたときに目の前に広がっている景色だけが現実です。妄想によって傷つくという行為は自分で自分を傷つけているのと同じで、とても不毛なことです。つい嫌な考えが浮かんでしまうのは仕方がないことですが、妄想してしまったら「今妄想をしている」と意識して自覚するだけでも、嫌な感情をリセットできると思います。

②自信を持とうとするのは誤り

特に若手のうちは仕事に自信が持てず、不安に思うことが多いのではないでしょうか。私もそうでした。この本では自信がある・ないというのは判断する必要のないことだと言っています。これからやろうとしていることが上手くいくかどうかは誰にもわからないので、そもそも判断のしようがありません。自信を持とうとすること、自信が持てないということを悩むのはどちらも不毛なことで、それよりも淡々と経験を積むことでだんだん「こうすれば上手くいく」という見通しが立つようになります。そうなるまでただただ経験を積んでいけばよいのです。

この考えを知ってから、仕事で自信がなくて不安になることが少なくなりました。以前は経験したことのない症例やまだ数回しかやったことのない手技をするのが非常にストレスでしたが、淡々と勉強をしたり人に聞いたりして知識や技術を積み上げていけばよいのだと思いました。

③他人と自分を比較しない

本来、人によって置かれている状況や人生の目的は全く違います。億万長者を目指している人と、それなりの暮らしで満足できる人の年収を比べても全く無意味です。また、比較をしたところで自分の置かれている状況が変わることはありません。つまり、比較をするということは正しくもないし有益でもない、不合理・不毛な行為です。

④無心で自分の物事に集中する

禅の智慧を用いて、物事に集中する方法が説明されています。まずは目を閉じて外の世界をシャットアウトします。次に心の状態を意識し、モヤモヤした感情やストレスなどを感じます。無理に消そうとするのではなく、そのような感情があると意識するだけでOKです。それをしばらく続けると自然に心のざわつきが落ち着いてきます。心が落ち着いたら目を開けて目の前の作業に一心に取り組みます。

医学の勉強をしていると、その内容に関連する過去の苦い経験を思い出してしまうことがよくあります。そんなときはこの方法でモヤモヤをリセットしてまた目の前の勉強に集中するようにしています。何かに集中するととても気持ちがスッキリします。

特に、自分の頭に浮かぶ不安や後悔はほとんど不毛な妄想なのだと気づけたことで毎日を快適に過ごせるようになりました!こういう私もまだまだ反応してしまうことはありますが、この本をこれからも繰り返し読んでさらにこの考え方を身につけていきたいと思います。

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